Michel Esbelin


ミシェル・エスブラン プロフィール

1982年 オーベルニュ(*1)の伝統楽器キャブレット(*2)の演奏を習い始める。ルチニエール(*3)音楽家組合に参加。パリに住むオーベルニュ人のバル(*4)についての研究を開始。

ロベール・アリバ、ロネ・シャルベ、ピエール・ラドンヌなどの伝統音楽演奏家の演奏に影響を受ける。1983年 パリのキャブレットコンクールにて最優秀賞獲得。1986年 オーベルニュのガナコンクール(*5)にて最優秀賞獲得。

ミュージシャンとしてのCD収録では、フランスで活躍する音楽家ディディエ・ポーヴェー、ダニエル・ドネショー、パトリック・デゾネ、フランソワ・ブルニヨ、シリル・ロシュ、ドミニク・クラヴィックらと共演する。
1992年、テレビ局 Arte のドキュメンタリー番組 "パリ・ミュゼット(*6)"に参加(出演)。

SP(78回転)レコード音源の再録音にも情熱を注ぎ、CD制作会社シレックスで「オーベルニュのアコーディオン」、トゥールーズ伝統音楽オック語センターでは「パリのアヴェロン人」を、それぞれ古い音源から収録することに成功する。
現在はフランスのキャブレット演奏の第一人者として、ヨーロッパ各地で演奏活動を続ける傍ら、後進の指導・育成や全仏キャブレットコンクールの審査員を務めるなど、文化の伝承にも精力的に取り組んでいる。
さらにヴァイオリン奏者としても定評があり、その演奏に魅了されるファンは多い。今回が初来日。

*1:フランス中部の山岳地方。かつてはオック語という言語が使用されていた地域で、中世から吟遊詩人(トルバドール)たちがこの地で民族音楽を演奏していたといわれる。
*2:フランス独自のフイゴ式バグパイプ。英語圏や日本ではミュゼットバグパイプとも呼ばれる。
*3:口頭伝承による音楽
*4:昔のダンスホール。アコーディオンやキャブレットなどの生演奏で、酒を飲みながら踊れる場所。
*5:当時オーベルニュで唯一の、オーベルニュ伝統音楽コンクール
*6:オーベルニュ地方発祥の、キャブレットによる伝統的なダンス音楽。19世紀後半からは、パリでアコーディオン楽団の演奏によって大流行する。

ソロアルバム(試聴有り)